矢作萌夏 SPECIAL INTERVIEW -前編-
1月 30, 2024
まるで私のために作られたようなギターが欲しかったんです
2018年にドラフト3期生としてAKB48に加入。卒業後、2023年7月からシンガーソングライターとして活躍している矢作萌夏がインタビューに登場。ソロ活動を行うにあたり、彼女が相棒として選んだアコースティックギターがグレッチのG5022CWFE Rancher Falcon Whiteだ。インタビュー前編ではギターを始めたきっかけから、G5022CWFEとの出会い、新たにエレキを手に入れたいということで選んだG5420T-140 Electromatic® 140th Anniversary Hollow Body Single-Cut with Bigsby®のインプレッションを中心に話を聞いた。
― まずはギターを始めたきっかけを教えてください。
矢作萌夏(以下:矢作) 幼少期からピアノはやっていたのですが、作曲するにあたってレパートリーを増やしたいと思って、17〜18歳でギターの練習を始めたのがきっかけです。
― ピアノを習っていたのはお家の方針ですか?
矢作 よくわからないまま音楽教室に通わされて(笑)、中学受験のタイミングで辞めたのですがそこからは独学で続けました。
― ギターの魅力をどこに感じましたか?
矢作 私がギターを始めた頃はシンガーソングライターブームで、ちょうどあいみょんさんが出てきた頃なんです。高校生でギターを買うお金がなかったので、友達がくれたよくわからないブランドのギターをずっと使ってました。初めてストラップをつけてギターを持った時は感動しましたね。“あいみょんだ!”って(笑)。
― どうやってギターの練習をしましたか?
矢作 YouTubeです。おじさんが延々と同じコードを弾いている動画を見ていました(笑)。シンガーソングライターとしての活動を始めたのが2023年の夏ですが、動画越しだとよくわからなくて、自分が学んできたスタイルが間違っていることも多くて直すのが大変でしたね。
― ビギナーはFなどのバレーコードでつまずくことが多いですが、いかがでしたか?
矢作 もう大コケ。あとはBコード。いまだに“無理!”って思いながら頑張っています(笑)。
― 作曲においてピアノとギターの使い分けはありますか?
矢作 あまりなくて、パッと手に触れたほうを弾きます。ただ、ピアノは手癖が染み付いているので、ギターのほうが新鮮な曲を作れるような気がします。
― さて、グレッチとの出会いを教えてください。
矢作 2023年7月5日にファーストライヴを行ったのですが、その時にギターを持ちたいと思ったんです。さすがに高校生から使っているギターじゃ無理だと思って、とりあえず色を白に決めて、調べていく中でグレッチのアコギ(G5022CWFE Rancher Falcon White)を見つけました。音楽好きの友達にどこで買えるのか聞いたら、そのアコギは人気でお茶の水の中でも一店舗にしか在庫がなく、そこで試奏することになりました。店員の方にも“これに目をつけるなんていいっすね”って褒められたから嬉しくて(笑)。
― “お姉ちゃんわかっているね!”と。
矢作 はい(笑)。でもこのモデルにはボディのサイズが二種類あって、お茶の水店には小さいサイズしかなかったんです。久々のステージなのでドデカくいきたいと思い、大きいサイズを全国で探したら東京の町田に一本だけあって。すぐに電話して取り置きしてもらって、やっとこの子を迎え入れました。
― 他にも白いギターはあると思うのですが、グッと来たポイントはどこですか?
矢作 ヘッドが白いアコギはなかなかなくて、そこに目が留まりました。あとはピンピカだし、めちゃめちゃステージ映えするなと思って。まるで私のために作られたようなギターが欲しかったんです。キラキラでかわいくて、最高です。
― このギターに出会うまでグレッチは知りませんでしたか?
矢作 そうですね。あまりギターに詳しくなくて、パーツの機能すら知らないままただ弾いているだけだったので。このギターを手に入れてから、周りの音楽通の方々に“グレッチ使ってるの!?”と言われるようになりました。ギターケースからこれを取り出した瞬間にどよめきが起きます(笑)。しかも“ホワイトファルコンじゃん!”って。すごいブランドのギターを買ったんだと思って、グレッチ様様です(笑)。
― 音はどうですか?
矢作 最高です。こんなにも音が違うんだとびっくりしました! 音自体にも高級感があるし、ボディ全体で響いているのが私でもわかって、手に入れた日からめちゃめちゃ大切にしています。ただ、ボディは大きいしネックも太いので慣れるまで時間がかかりましたが、慣れたら逆にこっちのほうが弾きやすい。7月のライヴからこの子一本です。今後変えるのかわからないぐらいこの子にぞっこんです(笑)。
― そんな中、エレキも手に入れたいということで今日はG5420T-140 Electromatic 140th Anniversary Hollow Body Single-Cut with Bigsbyを試奏していただきました。見た目はどうですか?
矢作 最初に見た時から“うわ!ばっちりや!”と思って。今後、エレキを持ってステージに立つとして、ステージにギターを並べた時に絶対にかわいいと思って白を選びました。
― エレキは今まで弾いてこなかったんですか?
矢作 持ってはいるのですが、ステージに立ったことはないです。編曲をする時にたまに入れたりするぐらいで。
― このG5420T-140がステージデビューするとしたら、ステージでは初のエレキ?
矢作 はい。ずっと挑戦してみたかったし、何を買おうか悩んでいたので出会っちゃった感じですね。
― 鳴りはどうでしたか?
矢作 めちゃめちゃ軽いし、キュンとするような切ないサウンドで、これはまた新鮮だなと思いました。
― 同じギターとは言え、生まれるメロディも変わると思います。新しい曲に連れて行ってくれる予感はありますか?
矢作 めちゃめちゃあります! 新たな矢作萌夏が生まれるかもしれないと、今日触ってみて思いました。
― どんな音を導いてくれそうですか?
矢作 ロックシンガーになったらどうしよう(笑)。そんな将来の自分の姿が見えたり、逆にかわいい曲を弾いちゃったり。アコギ一本でのライヴにも限界があるので、ギターを交互に使い分けたりして。次のライヴではエレキを持つのかな?って、将来の自分がすごくキラキラして見えました。
― ギターソロも弾いたり?
矢作 あるかも。ギターソロも練習しなきゃ(笑)。
― どんな曲で使いたいですか?
矢作 フェスで盛り上がるような夏っぽい曲を作ってみたいです。もうお家に帰ってすぐに使いたいです。未来の矢作が、この子によって創られていく感じです! グレッチとともに進化する矢作を見ていてください。
矢作萌夏
2018年1月21日にドラフト3期生としてAKB48に加入。2020年2月4日卒業。活動2年にも関わらず、ソロコンサート、シングル表題曲センター、地上波TV番組レギュラー、第2回AKBグループ歌唱力No.1決定戦優勝、写真集発売など数々の偉業を成し遂げる。約3年間の休業期間を経て、2023年7月5日に配信シングル『Don’t stop the music』をリリース。同日に〈矢作萌夏 1st Live “Rebirth”〉を行いソロ活動を開始。10月25日にメジャー1st EP『spilt milk』をリリース。