ANO SPECIAL INTERVIEW -前編-

8月 31, 2023


 

グレッチは女の子が持ってもめちゃカッコいい。だから絶対にライヴで使うと思います

 

2020年に“ano”名義でソロ活動を開始し、2021年にはバンド“I’s”を結成。アーティストとしてだけでなく、タレント、女優、モデルなど幅広いフィールドで奔放に自分を表現し続ける“あの”が登場。インタビュー前編では音楽やギターへの目覚め、今回試奏したグレッチG5622T-140 ELECTROMATIC® 140TH DOUBLE PLATINUM CENTER BLOCK WITH BIGSBY®(以下:G5622T-140 ELECTROMATIC)のインプレッションを聞いた。

 

ギターに感情を乗せられる感覚がありました

 

― 音楽に目覚めたきっかけを教えてください。

あの この仕事を始めてからかもしれないです。小さい頃から親がよく音楽を聴いていて、家ではロックが流れていたりギターがあったり、ずっと身近に音楽はあったけど避けていたというか興味を示さずに別のことをしていました。お兄ちゃんも音楽の部活などをやっていて、自分にはちょっと苦手意識があって。

学生の頃は引きこもりだったんですよ。ふとこのままではいけないなと思った時、“自分のやりたいことって何だろう?”って考えたら“音楽かも”と思って。今までずっと避けていたけど、バンドもカッコいいなってどこかで思っていて。いろいろあってアイドルになったんですけど、“一週間後にライヴをやるからこのギターを弾きなさい”って言われたんです(笑)。その時は嫌々だったんですけど、そこから徐々に音楽を知って目覚めました。

 

― 家で流れていたのはどんな音楽でしたか?

あの あまりわからないんですけど、レッド・ツェッペリンやヴァン・ヘイレンとかです。それが送迎の車の中でも流れていて、当時は“何これ?うるさいな”って感じだったんですけど、今思うとすごくカッコいいし。

 

― 話を戻して、一週間後に演奏するということでギターを渡されたと?

あの はい。まったく触ったことがないのに、一週間後にお客さんの前で演奏するからって。アイドルグループだったんですけど、僕だけ楽器を弾かされたんです。しかも複雑なコードで全然わからなくて、本当にギターって難しいな、嫌だなと思っちゃって。それが始まりで今に至ります。

 

― 本番に向けてどんな練習をしたんですか?

あの そのグループのリリース記念ライヴだったんですけど、まだ引きこもりだったから人前に立つのがしんどくて。しかもギターまで弾かなきゃいけなくて、嫌なことが全部詰まった状況で。でも死に物狂いでやるしかないと思って、毎日その曲だけを練習しました。親がギターをやっていたので、指を置くところから教えてもらってギリ弾けました。でもその時、下手なんだけどギターに感情を乗せられる感覚がありました。

 

― ご両親に少し教えてもらったぐらいでほぼ独学ですか?

あの そうですね。

 

― 事務所から講師が派遣されたりは?

あの まったくなくて。ひどいんですよ(笑)。放置でした。

 

― でもやってみたら、ちょっと面白いなというか。

あの はい。難しいから“うーん”って感じだったけど、気持ちがいいなとは思いました。

 

― そのミッションが終わり、ギターを辞めるという選択もある中でなぜ続けていく選択を?

あの それからも“ライヴで弾いてほしい”っていう声もあったし、やろうかな?と思って。でも、ギターを好きになるまでは時間がかかりました。気持ちは乗せやすいけど、好きまでにはなかなかいけなくて。

 

― ギターが好きになるきっかけは何だったんですか?

あの Ⅰ’sというバンドとソロを始めてからなので、ここ2〜3年なんですよ。すごく自由だなとか、ようやく楽しいなって思えたライヴだったので。昔に非常階段というノイズバンドとよくライヴをやっていて。ギターのことを何もわからないし、かろうじて1曲弾けるレベルの時期だったんですけど、あ、これもギター音楽なんだって。ノイズだけど雑音には聴こえない。そういう感覚が生まれたあたりで、ギターは捨てないでおこうって思ったんです。自分の内に溜まっているものをうまく出せる感覚になったし、それからノイズ音楽を好きになったし、非常階段さんがきっかけでギターがどんどん手放せなくなりました。それまで考え方が狭かったけど、音楽もギターも広いんだなって。

 

― 日々ギターを触るんですか?

あの そうですね。アコギは家で弾いたりするかな。あとはバンドの練習だったりスタジオに入る時に弾きます。

 

― こだわりの練習方法はありますか?

あの たぶんみんなやっていると思うんですけど、カヴァーはしています。あとは別に何かを練習するとかじゃなくて、適当にずっと触っておくというか、感覚的に離れないようにするぐらいですね。

 

Ano Chang Sub 1

 

ライヴとかバンドでも思い切り使えそうな気がします

 

― グレッチにはどんなイメージをお持ちですか?

あの どちらかと言うと歌というよりは、パンクだったり激しい音楽にすごく映えるイメージがありました。今回、弾かせてもらったG5622T-140 ELECTROMATICはそれだけではないんだなって感じました。

 

― 試奏された感想はいかがでしたか?

あの 想像していたよりも弾きやすかったです。上手くない人からしたら使いづらいのかなと思っていたんですけど、僕でも使える弾きやすさがありました。見た目もめっちゃかわいいし音が響くんですよね。で、響くのに弾きやすい。ライヴとかバンドでも思い切り使えそうな気がします。

 

― ボディが大きくて、抱えて弾きにくいということはなかったですか?

あの それはなかったです。やっぱり大きいギターって憧れるし、カッコいいなと思って。女の子が持ってもめちゃカッコいいじゃないですか。だから絶対にライヴで使うと思います。

 

― これはグレッチの140周年モデルで今年限定なんです。このカラーリングはダブルプラチナムシリーズと言って、ストーンプラチナムとパールプラチナムという今回しか使っていない特別なものです。普段のお写真を見ていると青系がお好きなのかなと。

あの 好きです。

 

― まだこのギターを使っているアーティストはいないです。

あの では早く弾かないと。

 

― ギターを選ぶ時は何を基準に探しますか?

あの まずは見た目から入りますね。それこそブルー系が好きで、今使っているギターも色と形で決めました。見た目から入って、あとは弾きやすさ。さすがに弾きづらいと弾けないので。これは、ボディバックがパールカラーで、2トーンカラーなのがめっちゃかわいいです。

 

― これに合わせる衣装も楽しみじゃないですか?

あの そうですね。服も好きでこだわっているからすごく楽しみです。

 

― さっそくライヴで!

あの うん!使いたい!

 

Ano Chang Sub 3

 


 

あの

2020年9月より「ano」名義でのソロ音楽活動を開始。2022年4月、TOY’S FACTORYよりメジャーデビュー。10月オンエアのTVアニメ『チェンソーマン』エンディング・テーマに「ちゅ、多様性。」が抜擢。 自身を中心に組んだバンド「I’s」も活動中。音楽活動だけに留まらずタレント、女優、モデルとマルチに活動。8月30日にI’sの全4曲入りのCD『永遠衝動』をリリース。I’sの定期公演〈#僕のアイズ - BOKU NO NATSU WA DO-NANDA -〉を8月31日(木)下北沢SHELTERにて開催。CD『永遠衝動』のリリースツアー〈I's pre.「The world is xxxx except for loving you」〉を9月10日(日)大阪ANIMA、9月14日(木)渋谷WWW Xにて開催。

https://ano-official.com