ボ・ディドリー

1928年12月30日、エラス・オサ・ベイツとして、ミシシッピ州マコームで生まれた彼は、子供の頃からバイオリンを弾いていました。49年に発表されたジョン・リー・フッカーのR&Bヒット曲「Boogie Chillen」を聴いてギターを始めたと言われています。

54年には、自身の名を冠したシングル「Bo Diddley」と「Bo Diddley Beat」と呼ばれるようになったルンバのような独特のリズムが特徴の不朽の名曲「I'm A Man」のデモを録音しています。その後、この2曲をチェスレコードで再録音し、55年3月に発売すると、瞬く間にナンバーワンヒットとなりました。その後も、「Who Do You Love?」(56年)、「Pretty Thing」(56年)「Hey Bo Diddley」(57年)、「Say Man」(59年)、「You Can't Judge a Book By the Cover」(62年)などをヒットさせています。また彼は、56年のMickey and Sylviaのヒット曲 「Love Is Strange 」の作曲者でもあります。58年から63年にかけては、チェスレコードの子会社であったチェッカーレコードからボ・ディドリー名義のアルバムが11枚も発売されました。

ボ・ディドリーは、その後数十年もの間、パフォーマンスとツアーを続け、世代を超えたロックやR&Bのアーティストたちから尊敬され、そして数々の賞を受賞しています。2004年には、ブルースの殿堂入りを果たし、Rolling Stone誌の「史上最も偉大なアーティスト100人」では20位にランクインしています。そして、彼は87年1月にロックンロールの殿堂入りも果たしているのです。


知っていましたか?

グレッチは、99年にボ・ディドリーのシグネチャーモデルを、2005年には “Billy-Bo” Jupiter Thunderbirdを発表しています。


引用:

ZZ Topのギタリストである、ビリー・F・ギボンズは「ボ・ディドリーは "芸術家"だった」と言っています。「私たちを成長させたサウンドを構築した人物であり、努力を惜しまず、彼ならではユーモアとセンスを通じて、明確なビジョンを提供してくれたのです」